トラップ一家
トラップ一家の生涯はザルツブルクと切っても切れない縁で結ばれています:ここで、感動的な物語と音楽で世界を席巻したファミリー合唱団が始まったのです。
トラップ家がザルツブルクに
が7人の子供と共にザルツブルク市に引っ越してきました。それ以前は、ザルツブルク州ツェル・アム・ゼーのエアルホフに暮らしていました。しかし、1922年に母親、つまりゲオルク・フォン・トラップの最初の妻であったアガーテ・ホワイトヘッドが亡くなりました。
新しい妻であり母:マリア・フォン・トラップ
男やもめとなった男爵は、ザルツブルクで特に心臓病を患っていた次女マリアのために世話係兼女家庭教師を探していました。そこでノンベルク修道院の女院長は、男爵にマリア・アウグスタ・クッチェラを紹介しました。男爵と修道女は恋に落ち、1927年11月26日に結婚しました。その後3人の子供にも恵まれました。
世界的に有名な合唱団の結成
メインバンクの思惑が外れたことにより、トラップ家は1933年に全財産を失いました。一家は質素に暮らし、家の豪華な部分を賃貸ししました。マリアは夫の子供たちと共にファミリー合唱団を結成しました。一家の客の一人、歌手のロッテ・レーマンが一家を鼓舞し、一家は民族音楽コンクールに参加します。そこでトラップ一家は優勝し、ラジオコンサートを行ったのです。
トラップ一家がアメリカへ亡命
1938年にヒトラーのドイツにオーストリアが併合された後、ゲオルク・フォン・トラップはドイツ海軍に入隊するよう要請されました。しかし一家は、スイスのブルネックを通り、ロンドンを経由しアメリカへ亡命しました。トラップ一家は、バーモント州ストウに落ち着きました。ここから、20年に渡るファミリー合唱団のコンサートツアーの成功の歴史が始まりました。
トラップ一家の伝説は、1965年に公開されたある種の文化とまでなった有名な映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で生き続けています ― 特にザルツブルクで。オリジナルのロケ地は、「サウンド・オブ・ミュージック」ツアーで見ることができます!
トラップ一家の今 - トラップ・ファミリー・ロッジ
トラップ一家は1940年代にバーモント州ストウに山小屋風の邸宅を建てました。現在、トラップ・ファミリー・ロッジはホテルとして運営されています。ヨーロッパの雰囲気や、料理、そして専属のビール醸造所が特に人々を惹きつけています。