モダンアートの散歩
芸術プロジェクト「モダンアートの散歩」は、ザルツブルク旧市街の最も美しい広場や、芸術との邂逅を特に期待していないような隠れた場所に誘います。エルヴィン・ヴルムや、マリーナ・アブラモヴィッチ、シュテファン・バルケンホールなどの著名な芸術家による13の芸術作品に簡単に徒歩でアクセス可能で、無料で楽しむことができます。
ザルツブルクの芸術プロジェクト
「モダンアートの散歩」は、ボン文化芸術財団との提携の下ザルツブルク財団が主導した10年計画「ザルツブルク芸術プロジェクト」の一環として生まれたものです。2002年から2010年まで、世界遺産の街の公共スペースに一作品ずつ考案及び設置するため、毎年一人ずつ芸術家が招聘されました。2011年10月に「モダンアートの散歩」は、オーストリアの芸術家であるブリギッテ・コヴァンツ、マンフレッド・ヴァコルビンガー、エルヴィン・ヴルムの手による3作品の華々しい式典での引き渡しにより完了しました。
2013年に、この芸術作品は国際的なヴュルト・コレクションの所蔵になり、ザルツブルク市へ無期限貸与されています。2017年にゲルハルト・トリープの作品「ベルリン風ブロック」 -ミラベル庭園に設置された石像- により芸術プロジェクトが補完されました。
芸術家の観点と狙い
招聘された芸術家は、それぞれの手法で世界遺産の街ザルツブルクに取り組みました。事前の訪問で、街の歴史、文化、建築を学び、街の雰囲気に浸り、ザルツブルクで芸術作品の設置にぴったりな立地を探し出しました。
その結果、ヨーロッパで他に類を見ない現代芸術の周遊ルートができたのです。このルートは伝統的な音楽祭の街や街の住民、訪問者に、近代芸術との面白い組み合わせにより新しい刺激を提供し、またザルツブルクを新しい側面から知る機会を与えることでしょう。